大倭は大率の写し間違いではないか、という考察です。
大倭の書かれている文章は以下の通り。
A:收租賦、有邸閣。國國有市、交易有無、使大倭監之。
B:自女王國以北、特置一大率、檢察諸國、諸國畏憚之、常治伊都國。
C:於國中有如刺史。
D:王遣使詣京都・帶方郡、諸韓國、及郡使倭國、皆臨津捜露、傳送文書・賜遣之物詣女王、不得差錯。
Aで大倭が國々に居る事が書かれている。
Bで(唐突に)一大率のことが書かれていて、伊都國に居る。
Cで刺史の如くと書かれているが、於國中から伊都國にしかいない一大率のことではないとされている。
Dの文は皆臨津など伊都國のことと考えられている。
このように短い1連の文のなかに、大倭と一大率と如刺史な者という3つの異なる役職などのことが書かれていることと、
伊都國について書かれているのか倭の國々についてなのか混乱しているように読めるところがある。
大倭を大率の間違いとすると、これらの文が全て大率についての文章であると読め、
伊都國に大率のトップを特置一大率していて、如刺史は國々の市を監する大率のこと、
一大率の元、伊都國で皆臨津~している、と一連の流れとして読むことができる。
0 件のコメント:
コメントを投稿